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ザ・ドア 交差する世界のEirainのレビュー・感想・評価

ザ・ドア 交差する世界(2009年製作の映画)
3.4
<北欧の至宝>マッツ・ミケルセン主演のタイムトラベル・サスペンス。

幼い娘を家に残したまま不倫相手の家で過ごしていたダビッド(マッツ・ミケルセン)。家に戻ると、娘はプールに転落して溺死していた。
それから5年後、妻に去られ、事故からも立ち直れずにいたダビッドは、娘が亡くなったプールで自殺を図るも、友人のマックスに助けられる。一命を取り留めたダビッドは、不思議な蝶に誘われ、とある扉を開く。扉の先に続くトンネルを抜けると、そこは5年前の娘が亡くなったまさにその日の世界だった―――。

「過去の世界に迷い込んだ男が、人生をやり直すためにパラレルワールドの自分になり替わるSFサスペンス。」

さて、今回も変わらず不幸なマッツ。(まあ今回は自業自得だけど。)ほんと、いっつも辛い目にあってる。なんだなんだ、マッツには辛い顔が似合ってるってか?そんなの完全同意だわい!

さて、作品の出来としては、世界を行き来する"ドア"に関して深く追求しなければ、十分楽しめるものに仕上がっている。「不倫のことを暴露しようとした不倫相手を思わず殺してしまい・・・」という感じに、新しい人生を守るために嘘と犯罪を重ねてしまって収拾がつかなくなるような展開があれば、よりサスペンス作品として楽しめたか。あと、「"扉"を潜ってこの世界に来ているのは自分だけではない」という展開にするのであれば、伏線を張る手法を使って欲しかった。(この展開、伏線張りがめっちゃ捗るでしょ!)
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