真田ピロシキ

デス・リベンジ ラストミッションの真田ピロシキのレビュー・感想・評価

2.1
最近は真面目な映画やドラマばかり見てていかんなと思い2本目のビールに相応しそうな映画を見ました。前作に続いてウーヴェ・ボル先生の無双しない異世界ファンタジーです。

ブルガリアで殺し屋をしていた男が依頼で金持ち姉妹を誘拐したら15分くらいで異世界に飛ばされます。右も左も分からない異世界で出迎えるのはドラゴン。迷わず持ってたオートマチックで応戦。最高じゃないか。たまにはFPSやRPGでドラゴンを狙撃したいと思ってたんですよね。ドヴァキンさんにパワーアーマーとヌカランチャーを与えればもはや敵はいない。誠に残念なことに最初で弾切れして銃はお預け。地味な戦いの始まり。そういう所は嘘をついてくれて良いのです。前作よりは多少見栄えの良くなったドラゴンに金を使ったのか、目に見えるようなCG処理はなくて眼前に広がるのは面白みに欠けたファンタジーワールド。ファンタジー作品におけるCGの恩恵をまざまざと感じさせられる。

ドラゴンを連れて現実のブルガリアに帰還を果たし、ここで銃火器vsドラゴンをやってフラストレーションを発散してくれるのだろうと期待したのはボル先生を甘く見ていた。まさかドラゴンを放置するなんて。ドラゴンはブルガリアが気に入ったのかラストで悠々と観光飛行。その内に軍隊が捕獲か駆除してくれるのでしょう。凄腕らしい(誘拐した子供にいきなり逃げられかける)殺し屋でも個人にできることなど高が知れている。下らない異世界転生などとは志が違う。原作ゲームのシリーズが途絶えているのも納得しそう。