「笑顔になれ。夜明けだぞ」
魔法が解けて永久に蝋人形になる前に、テディの残した言葉がじんわりと胸に染み込みました。偶然かもしれないけど、ロビンの遺言のように感じられて悲しくもあり、また嬉しくもありました。最後までまで笑顔にしてくれました。笑顔の魔法をかけてくれました。
最後というわけで多少感傷的な気持ちで観始めたら、陽気で騒がしくて愛おしいいつもの博物館の住人に出迎えられて、辛気くさい気持ちも何処へやらです。安心感。
ラリーは何時ものように仏頂面でトラブルに巻き込まれる。AEDで大蛇を退治するたくましい戦士に成長します。
テディは相変わらず頼り甲斐がありたまに頼り甲斐がないです。今は演説してる場合じゃねぇですぜ、大統領!
ジェデダイアとオクタヴィウスは相変わらず仲良し。フェイスブックにスマホなんてハイテク機器もお手の物です。
アッティラは相変わらず何言ってるかわからない。実は英語喋れたりして…?
お猿のデクスターは相変わらず可愛い。火山の消化もお茶の子さいさい。
モアイ像は相変わらずクッチャクッチャとガムを食べてる。吹き替えは元コマンドー…?
いつもの面々に加えて魅力的な新キャラも登場します。「野生的」な原始人のラー。喋らなければ男前の騎士ランスロット。ハンマーを振り回すぽっちゃり警備員ティリー。一段と賑やかになります。あと、ヒュージャックマンにそっくりな人が出てますね。それにしても、ほんとにそっくり(真顔)
魔法の夜は名残惜しいです。終わらないでほしい。
「明日から何をすれば…」
途方に暮れるラリー。
笑顔のテディは明るく言います。
「心躍るだろう」
うーむ、そうか。そうだね。
魔法は終わらない。
あなたのかけた笑顔の魔法は終わりません。