たき

ラブ&ピースのたきのレビュー・感想・評価

ラブ&ピース(2015年製作の映画)
3.0
園子温なので観ました。
こころの何処かでどっかでしっぺ返しくるんだろうなあ、と思ってた自分が恥ずかしい。
なんだかんだ、このひとのつくるおはなしの根底には愛があるのですな。
でもまだこわくて「冷たい熱帯魚」は観られずにいます。

劇中でも明言されてるように、亀ちゃんをはじめがらくた王国にいた子たちは捨てられた夢なわけですな。
夢は肥大化すればするほど見失いがちになるというか、目を背けたくなるもんですもんね。
ほんとの自分が、誰かに好かれるなんて、どうしても思えなかったのですな。わかるけど、もうちょいがんばれ。

亀ちゃんはじめ、いろいろと造形がチープなところがもしかして賛否両論でしょうか。
でもこれはこれで捨てられた夢のがらくた感というか、滑稽さを現してるんじゃないかというのはちと肯定的に捉えすぎかもしれないですけども。

RCサクセションの「スローバラード」がとにかく染みて、問答無用で泣かされちゃうのですが、忌野清志郎は俺にトラウマのひとつを植え付けたひとのひとりなのでなんだか複雑です。
たき

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