評判の芳しくない本作だけど、けっこう楽しめた。
前半はお子ちゃま向けかあ・・・・・なんて思っていたら、だんだんと物語＆設定説明が進んでいくと面白くなってくる。
何といっても、王位を継承した少女ジュピターと彼女を守る傭兵（狼の遺伝子を持つ）ケインのラブロマンスはいい。何度も助けられてきたジュピターが今度はケインの命を救うため、やむをえず悪の王子タイタスと結婚しそうになるなんて素敵じゃないか。当然、式の最中に絶妙のタイミングでケインが乱入する。とにかく最初から最後までケインは愛するジュピターのために自らの命を賭けまくる。その姿は観客たちの心を必ずや打つ（かも？）。
えっ、やはりお子ちゃま向けで古臭いって？
たしかにさんざんSF物とかアクション物を観てきた人には今作は響いてくるものが少ないかもしれない。それにウォシャウスキー姉妹監督作品と言うと、どうしても『マトリックス』シリーズ以上のものを期待してしまうだろう。でも今作は全編に渡って派手なアクションとVFX満載なので、「気楽な気持ちで観れば楽しめるSF娯楽作」と評価したい。
なんだかんだ言ってもハッピーエンドはいいよね。
