まっどまっくすこーじ

ジュピターのまっどまっくすこーじのレビュー・感想・評価

ジュピター(2014年製作の映画)
3.9
再鑑賞したら少し感想も変わったので追記しました🎵

先ずは最初のレビュー。

ウォシャウスキー姉弟(現在は姉妹)が監督。
壮大なテーマのスペースオペラを目指したけど、ちょっと外しちゃった~(>_<)
という感じの作品。

「マトリックス」の革新的な映像表現とシナリオによって有名になっちゃったウォシャウスキー姉妹なので、やはり今度はどんな作品なのかと期待をしてしまうが、もう枯れちゃったのかも知れない。
ただ「クラウドアトラス」で魅せた美しい映像は健在でした。
個人的に大好きなセンスの映像でしたので、評価の点はそこ重視でつけました。

さて物語は、一介の家政婦のねーちゃんがある日突然、「あんた実は宇宙を支配している王族の一人で、女王の継承者だからヨロシク」と言われて、それが原因で狙われ襲われるところを狼男に助けられて恋もしちゃう…という、アメリカンドリームやシンデレラストーリーなどのレベルどころではない大風呂敷ストーリー。

だって地球も自分のものになっちゃうんですぜ。
普通、「やった~!!」となりますよね、綺麗事抜きに考えれば。
でもこのねーちゃんのリアクションの薄いこと… バラエティー番組の雛壇に座ってこんな薄い反応してたらもうお仕事来ませんよ(>_<)
っていうくらい薄い。
いろいろ考え悩むはず、と思うんだけど、このねーちゃんはあまりそれが感じられない。

ま、脚本が悪いということではあるんだろうけれど、ねーちゃんを演じているミラ・クニスの印象に問題もあるんだろう。
やたら斜に構える。 いつも睨んでいるように見える。継承者というには高貴な威厳が感じられない。
監督の演出ミスかも知れないが、これは明らかにキャスティングのミスもあると思う。
勿論、ミラが悪いということではなくて、本作に限ってはキャラが合わないのではないか…ということですが…😅
(ミラ・クニスのファンの方、すみませんm(__)m)

他の出演者は結構、印象良く演技してます。
狼男のチャニング・テイタムなんか、ねーちゃんの薄味の分も俺がなんとかしなきゃ、とばかりに濃い顔…じゃなかった、頑張りを見せています。

アクション的にはテイタムが空中を滑るのをメインに、とにかくやたら落下するシチュエーションが多い。
ウォシャウスキー姉弟はこの辺を新しい特徴にしたいのだろうか…
個人的には終盤になって、それがカッコよく感じられるようになれたので、今後もやるなら拘ってやって欲しいと思う。

それからエディ・レッドメインがメチャクチャ演技が上手くて唸らされました。
この人は天才肌だよなぁ…😲

あと、いつも死んじゃう役ばかりのショーン・ビーンが最後まで健在という珍しい作品でもあります。

コケちゃったから続編は作らないと思うけど、またいつか今作を観たいと思います。
もし3Dで観られるのだったら、もう少し面白かったと思います。

感想をまとめますと、とても惜しいなぁ…という感じです。
こういうの好きなんだけどなぁ…ww😅

ここから追記

やっぱり映像は凄いや‼👍
美術スタッフやVFXスタッフのセンスが半端ないっ‼😲

改めて観るとミラ・クニスも主人公としての頑張りは見せているし、チャニング・テイタムの存在感も好印象に思えました。

とにかく風呂敷が大きすぎる分、いろんなことが放りっぱなしでこぼれちゃってるのがどうかと思いますが、これは本来は続編作ってシリーズ化したかったためなんでしょうね。
う~ん…勿体ない…😔

でも映像美とアクションのキレの良さは流石のウォシャウスキー姉妹であります‼😆
それだけでも一見の価値はあると思いますよ🎵