レアリテ男爵

ファイ 悪魔に育てられた少年のレアリテ男爵のネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

韓流ファンならお馴染みの俳優のオンパレード、、、なんだけど気楽に喜んでられる雰囲気はゼロですわ。(・_・;

それにしても今作の主役に、ヨ・ジングちゃんを抜擢してくれてよかった!、、、彼にまとわりつく愛情を欲する本能のようなオーラと、時代劇等では観た事ないレベルのバイオレンスアクションは、圧巻でした!!🙌

それにしても前半からアクションや殺害や暴力のシーンの連続で、悪酔いしそぉな位だったが、ようやく中盤から後半にかけて、そんな地獄絵図に至るまでの背景がチラホラと観せられて、不快だらけだった感触に、違った感情が入り混じり、それが僕の中でスコアを底上げする要素となった。

そう、【貧しさ】とひと口に言っても、そこには単に経済的なソレだけではなく、境遇として愛に恵まれなかった枯渇感も今作では入っている。、、、もうそう感じてしまうと、やたらと強く不気味で、殺傷能力ハンパねぇ集団の一人一人まで、なんだか物哀しく見えてくる。

主役の生物学父親が誰かなども、考えはじめると、その物哀しさをさらに濃くするし、街の開発事業や市長の圧政なども絡めば、クライマックスのシーンは、もうファイの炎のごとき憤りの姿と同化したかのごときで、社会的善悪なんて方位磁石はクルクルと回り続け、定まるはずもないのだ!🌀

多重な貧しさゆえに産みだされた悪魔を単純に悪魔と言い切れない以上、今作のタイトルは僕には皮肉に感じてしまう気持ちの悪さ、、、ソレがスコアを押し上げたんだから仕方ない。。(•ᵕᴗᵕ•)