街はクリスマスな雰囲気。いっそ男女の口づけが起爆剤となって、この世の中の森羅万象すべてを洗い流してしまえばいいのに!と思っているすべての男女に観ていただきたい映画だ。キスでも、ハグでも、セックスでも好きにやりたまえと大らかな気持ちになる映画だ(僕はなった)。
禁欲生活にいらだつ南極調査隊員のため、国立大学の医者でもある大森医師は究極のダッチワイフを開発する。べべ1号と名付けられた“彼女”は見事役目を果たした。しかし帰国後、隊員たちはベベ1号の魅力に囚われて日常生活に支障をきたす。そんななか、大森医師は新たなダッチワイフの開発を目指す。そこには裏目的があって…。
抜けないポルノだった。勃つ雰囲気もなかった(不全ではない)。ポルノと肩肘張って観にいくと、失望も大きいかもしれないが、コメディーと観るとかなり良質な映画だ。話は荒唐無稽だし、なにしろ看護婦長さんがすごく良かった。
大森医師役の益富信孝の大きな鼻を見ると、さぞかしチンコもデカいんだろうと思ってしまう(都市伝説?)。そんな伝デカチンコの彼が女をブイブイ言わせる話かと思いきや、むしろ女に興味を持たない(研究対象にしか見ていない)役で肩透かしを喰らう。しかし中盤、話がだれてきたとこでの、大森医師の性癖暴露!それが最高絶妙名人芸的なタイミングで、そこから特にツボな映画になった。
ちなみに僕の鼻は大きくありません。ということは、そういうことです。興味ないですか、そうですか。
@シネマヴェーラ