大人のオモチャ ダッチワイフ・レポートの作品情報・感想・評価

大人のオモチャ ダッチワイフ・レポート1975年製作の映画)

製作国:

上映時間:73分

3.6

「大人のオモチャ ダッチワイフ・レポート」に投稿された感想・評価

shibamike

shibamikeの感想・評価

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ダッチワイフのお勉強。

文化放送「武田鉄矢 今朝の三枚おろし」というラジオ放送をアホみたいによく拝聴するのであるが、トークのネタ(番組内では"三枚下ろしのネタ"という)で「ダッチワイフ」の回があり、めちゃくちゃ勉強になった(しかし、この番組、情報の信憑性が怪しい)。
ダッチワイフの「ダッチ」は一説によるとやはりオランダ人を指すダッチらしい。昔、オランダの植民地であったインドネシアにてオランダ人が寝る時、暑さを和らげるために竹か何かの抱き枕を抱いて寝ていたとかで、それを見たイギリス人が「ダッチ(オランダ人)がワイフ抱いて寝てらぁ(笑)」とかなんとかで語源になったとか。
古今東西男達の人形への性的執着は凄まじく、第二次大戦時にはナチスも日本軍も真剣に軍用にダッチワイフの開発に着手していたらしい。
現在でもフィギュアとかに性的眼差しを向ける人もいるし、男という生き物がいかに"形"のあるエロを好むか情けないようないとおしいようなで泣けてくる。
近年でいうと日本のオリエント工業はやはり凄いらしく、数々のブレークスルーを達成してダッチワイフ業界最先端を走り続けているとのこと(なんちゅう業界だ!)。
かくいう自分も女日照りの果てにはラブドールちゃんのお世話になるかも知れず、オリエント工業師匠、そんときはよろしくっす!


で、曽根中生監督の本作。
柴三毛「自分のダッチワイフ観を試される時がついに来たか…」
と阿佐ヶ谷で1人緊張しながら鑑賞。

本作の感想は「面白かったけど、爆発不足。」といったところ。
ストーリーは北極派遣の日本人調査員6、7名の小屋でのシーンから始まる。
むさ苦しい男達は極北の密室で明らかに不自由そうに悶々としており、その不自由さの原因は「女性への飢え」ということが我々観客にほのめかされる。
我々観客「みんな女性に飢えてるのか…」
しかし、調査隊に同行していた国立医大の医者である大森は「待ってました!」と言わんばかりにこの性的問題への解決案を調査員達に提示する。
その解決案こそがダッチワイフ「BB(べべ)」だったのである。
BBという名前であったが、バルドー要素はなかったように思う。

調査員達はおっかなびっくり1人ずつ、セーラー服を着て処女然としたBBとお戯れあそばすのであるが、要するにダッチワイフの穴に自分のナニをぶちこんで果てる訳ですわ。とは言うもののこのBB、官費を投じて国協力のもと開発された高性能ダッチワイフであり、スイッチONで一連の動作・発言(テープ)を自動で実行するように作られている。
BB「外は寒いわね」(北極だっつーの)
BB「あなたに会いたかったのよ」
BB「…キスして」(両腕を広げる)
BB「やめて!ダメよ!イヤ!イヤ!」
(と言いながら股を広げる)
というような熱っぽいセリフを発しながら内部に仕込んだモーターで手を広げたり、股を広げたり、腰をぐわんぐわんさせたりする。モーター、ギア、バッテリー等ハードウェアばかりで拵えたであらうBBの腹の中は機械部品でカチカチのはずであるが、ウレタンなどのクッションでカバーできているのか調査員達は狂った獣のようにBBを抱く。
かくして北極調査員達の欲求不満は無事解消されたのであった。恐るべしBB!

前述の三枚下ろしで鉄矢も言っていたのであるが、北極か南極かいつの時代かは忘れたが史実的に日本の調査隊がダッチワイフを連れて行った(というか持って行った)というのは本当にあった話らしい。が、その当時のダッチワイフはおふざけ程度の代物で誰も使わなかったとか(というか普通使わねえよ)。恐らく曽根監督はそこら辺の話を元ネタにして本作を考えたのであらう。

で、みんな日本に帰ってくるのであるが、ここからはダッチワイフに狂っていく男達が描かれる。
小笠原という北極調査員の1人は北極で抱いたBBのことが忘れられず、帰ってきた日本で恋人を殺し、死んで動かなくなった恋人をBBにダブらせてプレイに耽ったりする(文字で書くとヤヴァイけど、映画的にはアホシーンでした)。

物語のクライマックスは医大の大森が握っていて、この大森もダッチワイフに狂ってしまった悲しい男だったのである。大森はダッチワイフ開発者に協力してもらって、自分を振った女の妹(姉と顔が似てるらしい)に似せたダッチワイフを作るのであるが、ダッチワイフ開発者が大森のこと嫌いだったのか何なのかよくわからなかったけど、ダッチワイフの穴にトラバサミのようなウルトラ危険な罠を仕掛ける。そうとは知らない大森は「うぉおー!」と狂った獣のようにダッチワイフに飛びかかり襲う。そして、自分のイチモツを穴にぶちこむのであるが、その刹那!「ガチャン!」とトラバサミがポコチンを挟む非情な音が響き渡り、「うぎゃぁあ!」と地獄の苦しみに悶える大森。
映画、終わり。
なんなんだこの映画。


ここ最近、曽根中生監督作品のレイトショー特集にシコシコ通っているが、驚くのは女性客が案外多いのである。こないだとか手頃な席が空いてなかったらしく自分のすぐ隣に1人で来たらしい女性が座ったりしたので、
柴三毛「どうなっても知らんよ!(怒)」
と忠告しようかしらと思ったけど、やめておいた。
若い女子大生っぽい二人組とかが来ていたのも見かけたし(女性客に反応しすぎだろ、という批判は勘弁してください。)、女性達の未知なる性的好奇心が阿佐ヶ谷にて開放されているのかも知れない。

BB三毛 心の一句
「トラバサミ レビュー書いてて 名前知る」
(季語:トラバサミ→危険→熱中症→夏)
人形性愛、ピグマリオンコンプレックスという言葉があるけれど、人間の女と性交するよりも人形と性交するシーンの方がエロいと感じてしまった。
機械仕掛けのテープ音声と肢体の動きにぴったり息を合わせて性交する男も滑稽だけど、男がはなれても仕掛けのままに肢体を動かして喘ぎ声を出し性交をするベベもいい。

ベビードール第2号のモデルにされた女がその後婚約者と性交するとき、婚約者が「南極でよぉ…お前そっくりの人形がたくさんの男に犯されるんだぜ」みたいな台詞を言うが、屈折した寝取られ性癖すぎる。

あと、病院で看護師にあてがっていたローターが水色?青だった。今でこそピンクローターばかりが流通されているけど、この頃はまだローター=ピンクローターというのじゃなかったのかなあと思いました。
ワインを平気な顔して口から溢れさせるカットからの繋ぎがすき。
一

一の感想・評価

-
北極でダッチワイフのべべに囚われ、生きている女を抱けなくなってしまった粟津號が、失神して動かない生身の女を使ってべべとのセックスを一人二役で再現する長回しがマヌケで切なくて胸を打つ。 囚われてしまった者がその過去を精一杯取り戻そうともがく姿、見てられない。ラストの唐突な歩道橋エンドもかっこいい。
ゴディバの紙袋を持った気の弱そうな会社員の通勤姿、ダッチワイフに心狂わされる男たちの半裸姿。これが今年のホワイトデーレポート…
きゅ

きゅの感想・評価

4.0
なにかすごいものを見てしまった感、これはエロじゃくてサイコホラー不気味コメディだと思う…

BBを作るシーン
若い医者が上品な料理を下品に貪り食うシーン
みんなで歌うシーン
ワインをこぼすシーン
が特にお気に入り、あとオープニングかっこよすぎ

初代BBを痛めつける医者が狂ってて怖かったけどなんかすごく悲しくなった、何故かちょっと気持ちがわかる気がしてしまった…(もちろんそんな経験はない)
ラストには本当びっくり唖然としたけど謎のクセになる映画、出てくる人がみんな謎だし変で不気味

オスカー・ココシュカのアルマ人形の事を思い出した
t

tの感想・評価

3.5
益富信孝の医師とは到底思えない顔面!
人形、8mmフィルム、人力一時停止など大和屋竺らしい味わいを感じたがテンポの遅さが気になった。ワイン演出の鮮烈さ。ラストには唖然とする。パターン化されたべべの「行為」を反復するのは「ハドソン川の奇跡」な精神を感じたし、粟津號が逆に順応していくのが面白い。
内容のわけわからなさ下らなさとキメッキメのカックイー画が相反しすぎててマッチしすぎてる。そこになんの加減か知らんけど一瞬、笑っちゃいけないのか…?と思わせる(けっきょく爆笑)俳優陣の演技もバッチリはまってなにがなんやらのまま心奪われてハリケーン。野良猫の性春然り終わりかたの話題だけで一晩酒が飲める(飲めないけど)。北極で陽水の氷の世界というど直球スタートダッシュ。
となりに座ってたおじさんが裸足でビート刻んでて映画のダッチワイフみたいに縛り上げてやろうかと思った
●「このアホ笑」と言いたくなる 笑える
●断然チープな北極の基地とダッチワイフ
●タイトル通りの映画 身構える必要なし
●酒飲みながらヘラヘラ観たい
●切実な性欲による努力がコミカルです
C

Cの感想・評価

4.3
曽根中生苦手だから避けてたけど、これは面白かった。べべの後遺症に悩まされた男、益富信孝が自宅でべべと会話してる所狂いすぎてて大分笑った
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