Masato

白鯨との闘いのMasatoのレビュー・感想・評価

白鯨との闘い(2015年製作の映画)
3.4
まあまあ面白かったけど、何か物足りない。

CG使いまくりだったけど、クオリティ高くてアクションも素晴らしい。
物などをフォーカスさせながらのアングルなどの撮影手法が好みだった。
しっかりとした安心のロンハワード品質。
そして、音楽と映像が見事にマッチ。
荒々しい嵐ではトゲのある音楽、静けさのある水平線彼方へと続く壮麗な画では本当に綺麗な音楽が流れる。

悪い点は、肩透かしは食らってはいないが邦題の勘違い。
クジラとの闘いを主題とした邦題だが、実際の内容はクジラに襲われた中で、漂流し人間の奥底にある狂気が浮き彫りになり、恥ずべきことをする時に、どうすべきかという内容。
それはそれで良かったのだが、メッセージ性が薄かった。これといって胸に来るというものはない。まあ伝記物として割り切れば良くも悪くもだけど。
漂流シーンも撮影監督の違いか、アンブロークンのほうが圧倒的に見入った(ロジャーディーキンスの良さに改めて気づいた)。

クリスヘムズワーズと新生スパイダーマン抜擢の新星トムホランドの終盤の演技が凄かった。

無難な仕上がりという、特にインパクトのなさが仇となって、この内容とマッチしなかった。

余談
なぜ、白鯨の人肉は非難されずに、日本軍の人肉表現は非難されるのか…まぁ士気高揚のためと記載されていたのかもしれないが…
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