マーベル・シネマティック・ユニバースは、その世界を拡大し続けています。
まず、第1作目の「アイアンマン」から、最初のヒーロー集合の「アベンジャーズ」までを≪フェーズ1≫として製作。
これがヒットして、マーベルは更なる高みをめざして≪フェーズ2≫に突入。
「アイアンマン3」から「アベンジャーズ:エイジオブウルトロン」まで、そのスケールをアップしてきました。
と、まぁここまでなら、とてもキリはいいし、各≪フェーズ≫が上手く纏まっていると思っていたんですが…
なんと≪フェーズ2≫は終わってなかった!!
では一体、誰がこのビッグシリーズとなった≪フェーズ2≫を締め括るのか…!?
それは…
日本では今までほとんどの人が知らなかったと言っても過言ではない極少レベルの認知度を誇る、極小サイズのヒーロー…
その名も「アントマン」!!
って………
え…!? アリ男ですか……
あのアベンジャーズを押し退け、≪フェーズ2≫のトリを務めるのはアリ男なんですか?
『そんなのアリ~~~っっ!?(@_@;)』
すみません… 駄洒落を言いたいがためだけに冒頭で暴投してしまいました。
さてレビューですが…
今作は弟のTAK44と一緒に鑑賞したので、詳しいストーリーやディティールはTAKにお任せしちゃいます。
私が先ず言いたいのは、今作は規模的なものも、ヒーローのサイズ的なものも含めてスケールは小さいですが、内に秘める魅力は「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」に匹敵するものがある、と感じられたということです。
ヒーロー物としては異質の、元受刑者でバツイチという、そこそこ歳もいってる男が主人公のスコット・ラング。
ピム粒子を発見してアントマンスーツを作り、かつては自分でアントマンになり、人知れず闘っていたピム博士。
二人の共通点。
それは娘を溺愛しているのに距離ができてしまっていること…
この映画はそんな哀しい父親の再生の物語です。
何度も使い古されたテーマですが、私としては個人的に身につまされるテーマ。
今作の優れている点は、アクションやCGだけではなく、人間臭さがあるドラマを骨子としていることです。
主演のポール・ラッドも参加している脚本はかなり練り込まれていると思うし、それをテンポ良く撮っているペイトン・リード監督のセンスにはとても好感を持てます。
シリアスな背骨は通しつつ、コミカルも忘れずに、マーベラスワールドを展開することができるのは、やはりハリウッド。
もし、同じ設定を同じ予算で邦画で作ったとしても、このセンスには敵わない。
そして今作には作り手の思い入れが感じられる。
レビュー冒頭では茶化して書いてしまったが、実はマーベルスタジオが独立製作する作品の第一弾企画はアントマンだったらしい。
だからアントマンが≪フェーズ2≫を締め括ってもおかしくはないんです。
だから………
『アリです!!( ☆∀☆)』
アベンジャーズ関係を好きな方
マーベル作品を好きな方
アメコミを好きな方
アリを好きな方
是非、観て下さい。
エクセルシオール!! ( ̄∇ ̄*)ゞ