掛谷拓也

リトル・フォレスト 冬・春の掛谷拓也のレビュー・感想・評価

3.8
アマプラ配信終了なので再視聴。2度目。このタイミングで原作コミックもKindleで読んだ。3年ほど前、初めて見たときにはあまり期待せずに見たが、小森の自然の中を橋本愛が自転車で風を切って走るシーンだけでずっと見ていられると思った。とにかく自然が美しく、自然の中で暮らす橋本愛と母親役の桐島カレンが美しく、料理シーンも静かで、できた料理も美味しそうでずっとずっと見ていたい気持ちになった。2度目には批評的な見方もしたが最初の印象とさほど変わらない。ふわふわした自然の中でのスローライフを描くだけになっていないのは原作コミックの力。映画には映画の良さがあり、原作コミックには原作コミックの良さがあるという幸福な関係が良い。主人公が生まれ育った小森を出てゆくエピソードで映画の話は終わるが、原作コミックにはスピンオフとしてその後の、小森を出て行った後のいち子(橋本愛)のエピソードがあるよ。