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平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊のとがぴのレビュー・感想・評価

3.0
(先日、友人と再鑑賞したので加筆修正)黄泉の国の世界の少年・シュウとその父親フィフティーンを巡るドラマ自体は良かった。

当時現行の鎧武/葛葉紘汰以上に、ディケイド/門矢士が主人公然としてるのが非常に印象的。

10年ぶりの555/乾巧の決意の変身も「生き死に」をテーマにしてきた555本編と上手くリンクして、葛藤を抱えながらも今日まで生きていき、そしてこれからも戦い続ける覚悟が観れる。

他にも細かいディテールの面で楽しめる部分も多くあり、例えば最後の決着戦の1号ライダーの変身時に旧1号に一瞬なってる事とか、翔太郎がおやっさんの白衣姿になってる、劇伴の新録etc…

死んだ者への未練〜という話は士にとってのMOVIE大戦2010でのタックル、翔太郎にとってのおやっさん、晴人にとってのコヨミ、映司にとっての難民の子供、巧にとっての草加や木場達…など脚本も細かく練り込まれてる部分がある。

それだけに同じ業を背負ってきた昭和ライダー達をヒールにせず、もう少し上手くやれたのではないかと思う部分はかなりあるが、アクション・ギミック/エフェクト面でファンサービス精神には満ちてるシーンは多く、一概にダメとも言い切れない。

こと、問題点となった1号ライダー/本郷猛については後年の1号映画で数多のフォローが見れたので、今やこの映画も思い出である。
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