MotoharuMiwa

ヴィオレッタのMotoharuMiwaのレビュー・感想・評価

ヴィオレッタ(2011年製作の映画)
3.9
実の母親にヌードモデルをさせられた監督の自伝的映画。ただし、実話を元にしたフィクションとしてこの映画は完成。

元々、70年代に雑誌PLAY BOYで掲載され、最年少ヌードモデルとして有名だったので、ストーリーの元になった写真は見たことがあったけど映画は、やっと今観ることに。

なまめかしい撮影シーンを美しく柔らかく見せているのは女性監督ならでは。男性の監督だったら、もっとエグいシーンが多くなったような気がする。 主人公のヴィオレッタがとにかく美しく、まるでどのシーンもエレン・ヴォン・アンワースの写真のよう。
エレンもきっとこの少女時代の監督のヌード写真に影響を受けただろうし、監督もエレンの写真に影響を受けているはず。 

後半からヴィオレッタ衣装が鬱陶しくなってきたり、シド・ヴィシャスとの撮影シーンがV系寄りに解釈されてたり、悪い意味で子どもっぽいシーンも多く、苦いところも感じてしまうけど、ヴィオレッタの美しさで終始楽しめました。

監督は数年前にヌード撮影した母親を訴えているので、本当はもっともっと憎しみや悲しみが募るストーリーなんだろうけど、
この映画はライトにソフトに最後まで描かれています。 それがこの映画のいい部分であり悪い部分なのかも。
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