MotoharuMiwa

ベイビー・ブローカーのMotoharuMiwaのレビュー・感想・評価

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)
3.9
しばらく前に鑑賞。
韓国を舞台にしていて、ストーリーや女性像はすごく韓国っぽさを感じたけど、
美しくないものを美として観せる魅せ方は、すごく日本っぽいなと感じた作品だった。
きっと韓国の監督なら、この韓国の街並みソウルや釜山の街並みをもっともっとキレイに魅せただろうと思う。 日本人だからこそ、あの退廃的な美しくない街並みを美として魅せられたのだと思う。 
それが印象的で魅力的だった。

ストーリーは子どもを売る恵まれなかった女と、恵まれなかった過去を持つ男、それらを利用している落ち掛けている男たちをめぐる母性や家族を描いたドラマ。
ぐんぐん引き込まれて2hがあっという間という映画ではないけど、気がついたら彼らに感情移入している揺さぶられる作品だった。
自分は子どもを持つことがないだろう独身のゲイだけど、
女性や子どもを持ったことがある人、子どもを持ちたい人もっと心を揺さぶられるのかもしれない。

子どもがテーマの真ん中いる作品だけど、
子どもへの虐待や泣きのシーンなどは一切ないから、
その点は安心して観れます。
子どもがテーマなのに終始静かなのもこの映画の特徴かも。
MotoharuMiwa

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