MotoharuMiwa

羅生門のMotoharuMiwaのレビュー・感想・評価

羅生門(1950年製作の映画)
4.0
世界的な評価が高い日本の作品(特にフランスでの評価)ということで、
観よう観ようと思いつつ、日本の白黒映画だしな〜と観る気がなかなか起こらなかった作品。

でもこれは名作だった。 
芥川龍之介の「羅生門」を原作に、
オリジナルの脚本?で
「芥川龍之介の“藪の中”を“羅生門”で見せた作品とのこと」
演技とか撮り方っていうには昔の映画そのものなんだけど、
人間の汚い部分たちがそれぞれ露見してしまう見栄や虚栄を粘っこく感じる作品だった。 
その粘っこさが心を揺さぶる。
芥川龍之介の羅生門にはない「男女の渦巻き」がこの作品の特徴で人間らしいいやらしさが際立つ。

ストーリー的にイタコが代弁させるのは驚いたけど、それも全体的には気にならなかった。(笑えたけどw)
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