ハター

ヴィオレッタのハターのレビュー・感想・評価

ヴィオレッタ(2011年製作の映画)
3.2
映倫の問題で少し話題になりましたが、大方予想通り主演のアナマリア・ヴァルトロメイに尽きる作品でした。作り手側もこの女優の存在感を全面的に押し出し、結果的に物語性よりもアート色を強く感じさせる作品に仕上がっています。様式美を基調とした背景に、齢に相応しくない派手な飾りを纏った時の少女の表情と佇まい、物語が進むにつれて、あどけない少女が艶美な女性へと変化を遂げていく様子は見ものです。
また、フランス映画でも名の通った俳優陣も間違いなく存在感を放っています。カンヌで上映された際に、エロスかアートかと論争になったそうですが、どちらを取るかは結局、観る人の感覚でしょう。
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