2022年9月23日
『説きふせられて』 2007年イギリス制作
監督、エイドリアン・シェアゴールド。
イギリス。
ケリンチ邸に住む準男爵のウォルター・エリオット。
妻は亡くなり、娘が3人。
長女と次女は未だ独身。三女は結婚している。
次女のアンは、8年前、身分違いと説きふせられて
別れた、海軍士官のウェントワースを今も密かに
愛し続ける。
しかし、散財がたたり、ケリンチ邸を人に貸し、
一家はバースに移ることになった。
結婚狂想曲のようだ。
誰と誰がくっついた、離れた、誰がどうのこうの、
結婚までのいきさつの話。
それ故、少々うんざりもするのだが、
主人公アンの一途な思いが伝わってきて、
ラストに向けて次第に盛り上がっていく描き方は、
観ていてのめり込む。
ラスト、マラソンマンのアン! 走る走る。
アンの姉妹の長女と三女の性格、立ち居振る舞いが
気になった。
アンを際立たせる為の、捨て駒のような描き方。
身分お高い家柄の淑女のはずなのに?と思ってしまう。
ジェイン・オースティンの小説「説得」が元。