三四子

エアポート’77/バミューダからの脱出の三四子のレビュー・感想・評価

2.5
バミューダトライアングルでなんやかんやかと思ったら全然関係なかった。バミューダトライアングル(らしきところ)は磁場を狂わせるよ的な?ところしかない。
助けに来たと思しき船にスルーされたところも探知ソナー効きませんよ的なポイントだったのかな。


あらすじの「ハイジャックされた飛行機が〜」ってところも単なる導入でびっくり。まあ海に着水した上にハイジャック犯と手に汗握るバトルするのも限定的な状況すぎるしこのパターンでもいいのかな。
ハイジャックします!失敗します!はい、沈みます…はあまりにも損で笑っちゃった。中に宝石なりを目当てにハイジャック犯を引き入れたひとがいてその争いとかあったら墜落もいたしかない気がするけど単に忍び込まれて死人でる騒ぎはついてなさすぎる。


全体的に「思ったより…」って思っちゃうのが私的なマイナスポイントかもしれない。
・思ったより沈んでいかない
・思ったより騒ぎにならない
・思ったよりスムーズに脱出する
・思ったより生残る
とか。
脱出シーンはもちろん賢いひとたちが頭捻って生み出した解決策でそれでも死者が出てしまってっていうひとつの山場なんだけど、思ったより淡々と進んでいて現場の緊迫感に私が追いつけていなかった。
昔の映画だから紳士は紳士らしく死ぬ!みたいな意識が強いのかな?今の映画ならもっと死にたくない粘りシーンある気がした。
思ったより生残るなって思ったけど死んだ側もあっさり死にすぎて印象に残ってないのかもしれない。ハイジャック犯がまとめて墜落時に死亡ってのも印象に残らない要因の一つだと思う。犯人たちの顔とか形を覚える方に頭のリソース割いてしまっていたし。
あと失敗しないからすらすら進むように感じたのかなと思う。引き上げ作戦も失敗すると思ったよ。引き上げてる途中に紐が切れて何人が沈むのかなって思ったらあっさりボートに運ばれていった。

子供2人のうち女の子1人がずっと気絶してて、こんな怖い思いするくらいなら気絶してた方幸せだよな…と終始思っていた。
男の子は冷静で偉かった。私なら耐えられない。

後から調べてわかったけど、ものすごく豪華俳優陣らしい。そういわれてみると各シーンの演技力を再度見てみたくなる。
いまのCGならもっと緊迫感とか説得力あったかもねという意見も見かけたけど、私はこの年代特有の努力で作られたリアリティーも好きなのでこれで良かったと思う。
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