原始時代。
洞穴を住処とする民族の長を父に持つツマクはある日、父と衝突したことで追放されてしまう。
恐竜など多くの獣たちがうごめく外界をあてもなく彷徨うツマクは、あるとき海辺に居を構えるシェル族と出会ったが…。
人間と猿人、恐竜が共存する時代を描いたSF映画。
1940年の『紀元前100万年』のリメイク作品で、製作したのは『吸血鬼ドラキュラ』や『フランケンシュタインの逆襲』等で有名な映画製作会社のハマー・フィルムです。
現実的に考えたらこんなことはあり得ないのだが、白亜紀の恐竜と原始人たちの戦いが展開し、また原始人同士の争いの中で友情と愛が芽生える。
もちろん明確な台詞はなく、あまり意味のない掛け声と呼び名と思しきものだけが言葉として発せられる。
そしてトリケラトプスとティラノサウルスの戦いは大変凶暴でダイナミック。
もし本当にこんな取っ組み合いが眼前で繰り広げられたら、地が揺れ気が狂うかもしれないと思う迫力でした。
この映画は小学生の頃、親が借りてきたビデオで観た映画です。
初めて見る恐竜映画は、少年の私には未知との遭遇でした。
大人になって見ると、現代の映画とは比べ物にならないくらいの特撮だが、その当時を考えればかなり出来の良い映画だと思う。
何よりも、小学生の自分には目の毒なくらいのナイスバディーなお姉さん、ラクウェル・ウェルチが魅力的でした。
もうテレビにかじりつく勢いで観るほどのものでした。
「恐竜と原始人が共生していた」という、どう考えてもインチキな設定なのに、腰布一枚のラクエル・ウェルチを見たらそんなことはどうでも良くなるから不思議。
この映画を強烈に記憶しているのは、ラクウェル・ウェルチの影響が大きいかもしれない。
こんな魅惑的で献身的な海の種族の女性に看護されたら、どんな野郎もイチコロです。
余談ですが、『ショーシャンクの空に』で、主人公ティム・ロビンスが、刑務所を脱獄する日まで壁に貼っていたのが、『恐竜100万年』のラクウェル・ウェルチのポスターなのでした。