来夢

ゼロの未来の来夢のレビュー・感想・評価

ゼロの未来(2013年製作の映画)
4.4
テリー・ギリアム好きの為の映画って言っても過言ではないかもしれないけれど、俺はこれ大好きなんだよな。12モンキーズほどではないけれど、未来世紀ブラジルよりはだいぶ分かりやすいと思うから、テリー・ギリアム好きって言ってみたい人の入門にもいいかも?
劇中に出てくる『ゼロの定理』
ゼロの定義でもゼロの概念でもない聞き慣れない言葉なのでぐぐって観たけれど、この映画関連こページばっかりなので造語なのかな。映画を観て解釈するのであれば、ゼロの定義や概念を数学的に定理するということなのかな(まんまじゃん)。
ゼロは無であり、無いというものが存在している。つまりは無限でもある。誰もが抱えている如何様にも変化するゼロというもの。監視社会の中でゼロの意味になにをみるのか。
小学生の頃から無いのにあるって言うゼロっていう存在(仏教的な考え方とは知らずに)が不思議過ぎて大好きで、大好きすぎて昔やってたバンドのバンド名に入れるくらいに好きだった俺的にはこのテーマの時点で面白いんだけれど、たぶん、そんなオタッキーなこと考えたことも無いって人でも普通にSF映画として楽しめる要素も満載。なんなら話わからなくても、このセンス良すぎるサイバーパンクなビジュアルだけでも十分楽しめると思います。が、サイバーパンクとかSF好きな人はたぶんゼロにも興味ある人が多いよね。なので興味ないひとには何が面白いのかわからないかもしれないけれど面白い人には面白い映画です(レビューになってない)。
でも、普通に恋愛ドラマ、友情ドラマとしても優秀なのでSF好きじゃなくても、きっとそれぞれ楽しめる要素は見つけられると信じています。
ピザは美味しくなさそうでした。
来夢

来夢