原題はBoyhood
個人的にリチャード・リンクレイター監督の作品が大好きだ。彼の作品は、ビフォア三部作しかり、時の経過を演出ではなくリアルに映画に落とし込むのだから凄い。
予備知識なしで見て驚いたのだが、本作は6歳の少年が成長していくまでの12年間を同じキャストで撮り続けた意欲作だった。ずいぶん似てる子役を探してきたなーと思ったら全部同一人物で、監督がリチャード・リンクレイターと聞いて合点がいったというものだ。
ある家族の12年間。日常で起こる小さな出来事と大きな出来事。結婚と離婚。出会いと別れ、選択と決断。
この映画は私たち大人が大なり小なり通ってきた道を丁寧に描いた作品だった。
「一瞬を逃すなとみんなはいうけど、私は逆だと思うの。一瞬が私たちを逃さないの。」
「一瞬は常に今なんだ」
"You know how everyone's always saying "Seize the moment" ? I don't know I'm kinda thinking it's the other way around. You know like the moment seizes us."
"The moment, it's like, it's always right now. "
