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ターザン:REBORNのしゃにむのレビュー・感想・評価

ターザン:REBORN(2016年製作の映画)
1.3
「どうか彼を許してやってくれ。彼はゴリラのフレンズなんだ」

コンゴは今後来ンゴ…

↓あらすじ
19世紀中頃ベルギー領のコンゴの経営に行き詰まった国王はコンゴの秘宝ダイヤで巨額の負債を返済しようとする。ところが原住民はダイヤと引き換えにある男を要求する。ある男とはジャングルの王者ターザン。英国に帰国したターザンは英国貴族として優雅な暮らしをしていた。そんな折にベルギー王からコンゴへ招待される。当初は渋るターザンだったがコンゴで秘密裏に行われている原住民の奴隷商売の噂を聞きつけ故郷へ帰る。帰郷したターザンは歓迎を受けるが、人さらいを働く国王の傭兵部隊に生け捕りにされ、仲間たちと妻を拉致されてしまい…

・概要
自分をターザンだと思い込んでいる精神異常の英国紳士風細マッチョなゴリラの肉体美を魅せつけ蘇る臭作。これぞ体臭文化‼︎ ファブリーズが810ダースあっても異臭騒ぎが起きそうな虚偽(詐欺罪)の前置きはさて置きターザンの後日談的作品である。初見の視聴者にも分かりやすいよう、ターザン誕生秘話や妻となるジェーンとの馴れ初めも要所要所に回想として挿入しながら、故郷の危機にターザンが立ち向かう筋書きになっている。英国暮らしで鈍りきった身体で何とも呆気なく負けてゴリラ達にボコボコにされながらかつてのジャングル王者の風格を取り戻し、拐われた愛しい妻を救いに行く…さすがに王者を名乗るだけある王道のストーリー展開。

・懲りゴリラ〜
最近だらしねぇな?と喝を入れざるを得ないくらいターザンがたるみきっている。英国で貴族暮らしを満喫していたせいだろうがターザンがとにかく弱っちい。帰郷早々村人達が傭兵部隊に包囲される大ピンチ。さぁ今こそターザンの力の見せ所というシーンなのだが大した抵抗もせずに組み敷かれる。村人たちの方がまだ活躍している。出鼻を挫かれホントに彼はターザンなのかと疑う。傭兵部隊が乗る汽車にターザン風にツタを伝って飛び乗るシーンは確かにターザンだが、その後ゴリラにコテンパンにされるシーンではターザンなのかと性懲りも無く再び疑い始める。ブランクがあるとはいえ、ジャングルの王者の名に恥じないアクションがないのだ。一番奮闘していたのはゴリラだった。ともすればウンチーコングことキングコング(2017)よりも迫力があった。果てさてターザンは…ここで重大な過ちに気づいた。自分でターザンと名乗ってはいるが、名乗るのは誰にでも可能。我こそジョージクルーニーさ、と名乗れば世の女性の注目の的である…というトンデモ理論から導き出した驚愕の答え…彼は自分をターザンだと思い込んでいる精神異常の英国紳士風のゴリラである。何とまぁ‼︎…品のある細マッチョな紳士がゴリラだなんてブッダもブッダまげる天才的な閃きである。このことを踏まえると何と全て筋が通ってしまう。彼はターザンではなく自分をターザンだと思い込んでいる精神異常の英国紳士風のゴリラだからターザンみたいに活躍しなくてもいい。フレンズによって得意なことは違うからみんな違ってみんないいのだ。それにワイルドさを感じさせない小綺麗な雰囲気も英国紳士風のゴリラだから醸し出せるものである。万事解決したので今後はコンゴは懲りゴリラ。
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