沙那王

黄金のメロディ マッスル・ショールズの沙那王のレビュー・感想・評価

3.0
ワイルド・ローズを観る前に観ておけばよかった。
音楽の聖地『ナッシュビル』
レコードの音楽スタジオの物語。
自然豊かな風景が素晴らしい。
鏡のような湿地、風にそよぐ青い麦の穂、木々の間から見える山々、梢に光る木漏れ日、鉄橋と青空、綿花畑。
そんな南部の小さな街から、素晴らしい音楽が産まれる。
現地のユチ族の言うヌセナー川。歌う川という意味で、アメリカ人はテネシー川と言う。テネシーワルツん所かな。
上橋菜穂子の『聖霊の木』を彷彿とさせる感覚。
『1人1人は大したことないけど、集まるとスゴイんだ。』
『魔法が起こるのさ。』
その魔法、人種差別?何それ?のレベル。音楽ってマジすげえ!
『すごいR&Bなのに演奏してるのはスーパーの店員みたいな白人(笑)』
いろんな人にインタビューして、みんなに共通してるのは『人間の絆』『みんなの音楽』『レコードが差別を根本から覆した』
けど、後半は仲間たちが分裂していく。それぞれの夢だったり、実力を試したかったり、素晴らしい女性歌手への一言が誤解を招いて修復できないほどの仲間割れになったり。
ちょっと集中力がなくなってきて、最後はあんまり覚えてないけど、
歌手の才能を最大限に引き出すバンドマンとミキサー。直感だけじゃないつながりを見た気がします。
沙那王

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