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快楽学園 禁じられた遊びのbluetokyoのレビュー・感想・評価

快楽学園 禁じられた遊び(1980年製作の映画)
1.2
某サイトのあらすじを見ると雰囲気がまるで違う。荒井晴彦の脚本らしい感じだ。いったい、どこでおかしくなってしまったのだろう。
映画の話の流れは、女子高生、幸子が教師たちに犯され、最後は催眠術師に犯されて、そういう理不尽な現実を受け入れる、という話である。
某サイトのあらすじは脚本から直接書いていると思う。ちなみにそちらを載せておく。
幸子はクラス委員で優等生のみちおと付き合っている。そこに不良女子高生の樹里が現れ、みちおを奪おうとする。そこで女教師をからかい、みちおのせいにする。そうなれば、みちおも不良になると思ったのだ。幸子はみちおをかばうために罰を引き受ける。教師たちに次々と犯される。意気消沈して家に帰ると、隠し事はいけないと言いつつ、両親がセックスをしている。衝撃を受けて、みちおの家に行くと、そこでも、不良女子高生の樹里とみちおがセックスをしている。さらに、その二人に幸子は犯されてしまう。そのあと、三人で河原を散歩していると、大きなテントの会場で催眠術ショーをやっている。面白そうなので入ってみる。壇上で催眠術師が客を催眠術にかけるという趣向なのだが、幸子が選ばれて、壇上に上がる。催眠術師は幸子に催眠術を掛け、そのあと犯してしまう。
教師も優等生も両親もエロなのだが、受け入れられなければ、催眠術にかかったと思えば、受け入れることが出来る、ということだろうか。
映画では、主人公が終始泣き喚いている。現実を受け入れられないからだろう。でも、自分の肉体も現実の中に入っているのだ。肉体は現実を受け入れても、精神は受け入れていない、というのが正解なのである。泣き喚くのではなく、自責の念に駆られる、という風にしなければならない。おそらく、主人公の演技力でそこまでのことを表現できなかったのだろう。時間もないので、泣き喚くという演技にしてしまったのかもしれない。
映画としてはかなりの失敗作ではある。
ひさうちみちおのコミック「罪と罰」が原作だが無料版を見ても、話だけ参考にしているぐらいだ。コミックだからマンガ的にと安易に演出してしまったのだろう。この点でも失敗作である。
唯一の見せ場は、インチキ催眠術師役の丹古母鬼馬二だけだ。さすがに存在感のある演技で、点のすべては丹古母鬼馬二である。
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