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神は死んだのかのHALのレビュー・感想・評価

神は死んだのか(2014年製作の映画)
2.4
一ヶ月間、忙殺され映画から離れてしまっていて、復帰(?)第1作目がこれという。悪い意味で楽しかったからいいけど。その意味でちょっと2も見たいと思っちゃってるよ…!長いレビューになりそう。

主人公がザック・ウッズかな?とほんの一瞬だけ思った予告に引き込まれた。神の弁護人と無神論の哲学者?コンセプト最高!と思って見たわけです。
結論、愛しのザック・ウッズじゃなくて本当によかったぁぁ

無神論と信者のどちらが正しいかなんてわからないという、中立的な立場の映画をみんな期待したよね…。少なくとも哲学ってすべてを問う学問であって、答えだすようなもんでもないだろうに。

こんなに笑えた映画は久しぶり。
エンドクレジット前のメッセージと、死ぬ間際に無理矢理改宗させられるのは、すごいブラックジョーク。北欧コメディかな。

二時間真面目に勧誘映画を見たのは初めてだったので、信者側の視点には考えさせられるものがあった。
私たちってこんな悪人に見えてるのか…(笑)

善悪は神がいるからこそ判断がつく、と言い切ってしまう思考も、だから(例えば)性的マイノリティを平気で傷つけることができるのか…。と納得。先生も善悪は人間性に基づくことを主張するでしょ普通。善悪は神じゃなくて、命あるものの心身いずれかを傷つけるか傷つけないかだって、小学生でも知ってるわ。

しかし先生、ドクターハウスすぎて笑えた。(ハウスの上を行くサイコパス)無神論者は良心がない!ことをハウスから着想を得たんでは。ハウス最後までちゃんと見てからにしてくれ。

そしてこのタイプはいきなり敵に自分が傷ついた経験話したりしないと思う。弱みなんぞ見せないよハウスは。よほど好きじゃないと。

イスラム教徒や中国人を改宗させるのも、デリケートに頼む…!と思ったら…そんなわけない(笑)中国のお父さん、あのメール不安だっただろうなぁ…。

ちなみに寂しさから宗教に傾倒する留学生、かなり多い。

多くの科学者が世界の構造を追求するほど、創造主がいたのではないかと思い始めるという話を聞いたことがある。

そういう視点できちんと反証してくれる映画かなと思ったのよねー。五次元の話とかでもいいんだよ、神がいるとすれば、どの次元の話なのとか、そもそも一神教でよいのか、創造主は物理的に考えても複数じゃないかとか、量子力学的な視点からのディベートだったらめちゃ面白かったよ…。そういう映画がみたいなぁ。この映画へのアンサー映画作ってくれないかなぁ。

神を憎んでる無神論者は無神論者ではないので、何を言われても「?」ってなってる日本人放り込んでほしい。

神を信じて幸せならそれでいいし、無神論で幸せならそれでいい。お互いにそれで放置しとけばいいのにねー。

わぁー。真面目に書いちゃった。
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