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女王陛下のお気に入りのHALのレビュー・感想・評価

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)
3.3
衣装は間違いなく目をひいた。幾何学的なパターンのドレス、低予算とは思えない美しさ。

コメディだし、笑えるシーンも多いのだけど、オリヴィア・コールマンの見せる虚ろな表情に飲み込まれて、途中辛くなってしまい、休憩が必要だった。
人権なんて概念のない時代に、貴族であったからこそ生き残れているが、労働なんかさせられたらとっくの昔に死んでいる体質だろう。

よく17人も妊娠したよ、それだけで精一杯だろう。

流産も、生まれたけど成人しなかった子供たちも、現代医学では体質(持病)によるものと考えられているよう。

こうした中世の陰湿な映画に、レズビアンが登場するのは珍しくないけれど、まーたコレかと言う気持ちにもなる。(語弊があるかもしれないので追記: 明るいレズビアン映画が見たい!)

コールマンがうますぎるのがつらい。史実にインスパイアされた架空のお話なら、もっとコメディでいいのに。笑
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