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パラダイスの夕暮れのHALのレビュー・感想・評価

パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)
3.0
『過去のない男』から四作見てきて、それ以前の過去作は見ていなかった。アマプラにやってきてくれたので、過去作を見るプロジェクト。

おら、こんなに色っぽいカウリスマキは初めてみた。笑

すれ違い。ボコられる男。映画館。スーパーマーケット。
要素が同じなだけに『枯れ葉』と比較されるのだけど、イロナの存在が異色なので全然違う作品。

奔放で何を考えてるかわからない女に振り回される系。カウリスマキのマニック・ピクチャー・ドリームガール。私が見てきた彼の作品は、お互いに何を考えてるかあまり言わないけれど、想いだけはずっと同じ方向を向いてる、結局は優しい人々を描いてきたと思う。イロナは多分方向は同じ方を向いてるが、優しさが見られないんだよね。多分またどっかふらっといなくなるよ。今後も。

今回はイロナの怒りは感じたけれど、全体的に救われるような優しさはあんまり感じなかった。(救われたがりすぎ)優しい登場人物はたくさんいたのだけど。なんだろう、若いひとがつくった映画って感じがしたな…私、年寄りになったもんだな笑笑

友人がめちゃ優しい。家庭向きではなさそうだが。お金ちゃんと返したのかな。

80年代で英語の学習法が最先端でびびる。自分の発音の録音聞けるのは(なぜか母国語しか録音してるシーンがなかったが、外国語の発音練習において)最強の勉強法なんだよね。
しかも福祉の一環なんだろうな。あとコロナ対策もバッチリのブース笑
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