映画青年だった頃は、サムペキンパーの全盛期だった。
僕はあまり好きではなかった。
「残虐シーンを美しく撮る」みたいな評価には共感できなかった。
今回すごく久し振りに観たけど、殺戮シーンのスローモーションは、やっぱりそんなにいけてねえ〜て思った。
ただし、他の点で感心することが多く、さすがサム・ペキンパー!と再評価している私オヤジです。
それは
◯殺戮シーンの途中に一般市民の表情、しかも、戦慄の作られた顔というより、割と自然な感じを入れたり、
追いつ追われつの緊迫の間にコミカルな場面を挿入したりと、
緩急を付けてるんだなって思いました。
緩急を付けることで、殺戮シーンを際立たせてるのかなと感じました
◯ストレートに物語が面白い。単純だけど、起伏のある小山みたいな展開。楽しめました!
◯今回観て、新たに分かったこと。
主役のスティーブ・マックィーンの演じる人物は、ガンさばきはかっこいいけど、
結構チマチマほじくり返す、ただのヤクザな奴って、割と放った描き方してるな、
中学生には、只々、マックィーンかっけ!だったけど、ヒーローチックには描いてない。
◯ただし、この結末には、当時から賛否あったように記憶してるけど、今観ても、やはり、やや引っかかりは残る。
人さまのお金だし、殺人者だしね、、、、
◯あのしつこく追ってきた奴、あそこまで来たんだからもうちょい活躍させてあげればよかったのになあ、