アフガニスタンで兵士だったジョゼフ・スミスが、仲間の死による怒りで侵した過ちから、精神に深い傷を負い、世間から逃れながらも女性との出会いで良心へと目覚めて行く、サスペスアクション映画は、ジェイソン・ステイサム主演作品としては異質ながらも、心に染みるヒューマン作品。
冒頭の落ち武者姿は、一瞬誰か分からなかったが、本作での彼の悲哀感はピッタリで、とても好感が持てたし、アクションシーンは少ないが、安定の素晴らしさが。
戦地で侵した罪により、帰国後容疑者となるも逃亡し、犯罪者として生きながら、路上生活をしている時助けられた女性の死や、食料支援されたシスターとの出会いで、良心に目覚めて行く胸熱なストーリー。
序盤スミスの犯罪者としての胸糞行動が、終盤への悲哀感をいい感じで盛り上げてくれる上、ラストで分かるシスターとスミスの悲劇が尚更心に響いた。
