記録を振り返りつつ、記憶で補完していく方式で凄惨な思い出を語り続けるドキュメンタリー。
記憶部分は土の人形で補われる。
多様であった人々の生活が急激に変化し、所有物は黒い服とスプーンだけの生活に戻る。
全体主義はうそばかり。
正直、途中の空を飛ぶシーンをはじめ、もっと人形の演出は頑張れたと思うが、人形だからこその終わり方はよかった。
コロナ禍前に訪れたカンプチアのクメール・ルージュの跡の遺跡には、大量の頭蓋骨が堆く積まれていた。
それにしてもクメール・ルージュのプロパガンダ映画の出来がひどい。あれで良しとなるくらい人材難だったんだろうな。
170万人が死んだというが、意図した虐殺だけでなく、管理者が普通に無能だったという側面もありそう。
