れれれざうるす

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密のれれれざうるすのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

実話映画はネタバレの境界線が難しいけど、私はアラン・チューリングを全く知らずの鑑賞なので無知目線で。簡単に説明すると、ドイツ軍の解読不可能な暗号"エニグマ"を解くために英国の天才ならぬ変人が集う。更に、当時の英国でのマイノリティへの考え方や彼の苦悩についての物語。

現在、学生時代、解読パート、を上手く交えつつ物語は進行する。
数学の話はほぼないし想像以上に観やすく、そして時折コミカルでクスッとすることも。近くにいた外国人は爆笑してた(??)。でも日常で使い回してる物のルーツや歴史をわかりやすく知るって大切だと思う。
天才=変わり者。そんなチューリングにも誰にも言えぬ葛藤があり、彼の台詞には一つ残らず心打たれる。物事を違う視点から観れる人って本当に凄いとしか言えない。どんな物も第一発見者や発明者がいるけども、これがなかったらここまで快適な生活は送れなかったはず。そんな繊細な人物を演じたベネディクト・カンバーバッチが上手いの何の!女版変人のジョーンを演じたキーラ・ナイトレイも絶妙にアホそうな天才で、女としての葛藤もありハマリ役。

映画としての盛り上がりも見せつつ、最後の最後に出るテロップで思わず全身鳥肌。いやほんと皆チューリングを知ってること前提で観るかもだけど知らない私からしたら驚愕な訳で…!
当時は同性愛が犯罪とされるだなんて時代もゆっくりとは言え進むんだなぁと。今でもホモフォビアは大量にいるけど、随分生きやすくなったと思う。隠さなきゃいけないなんて間違えてる。何も悪いことではないんだから。
実際はクリストファーは近所のお兄ちゃんみたいですね。クリストファー死後にも、なお数学を愛し続けたチューリングはいつか天国で再開したときに一緒に数学の話をしたかったから…とか・・・切ないよおおおお!!うわああああああんんん