安達祐実の演技力の凄まじさ意外に観るところ無かった。
あのさあ、女郎を金持ちが嬲るシーンで、わざわざ女優の乳首をいじくり回してんのすごい気持ち悪いんだよね。
結局、金持ちが新しい商売相手の前で、自分が水揚げしたいい女をいたぶって犯してみせるっていう、話の筋としては重要なところなんだけど、なんであんなに品悪く撮ったの?
後半、想い通じ合う者同士のまぐわいのシーンもあるから、そこと比較させたかったのかもわからないけど、陳腐がすぎる。
プロ以外の女とちゃんとフィードバックのあるセックスを重ねてきた人間だったら、こんなふうに撮るだろうか。
そうして、吉原炎上、身請け、女郎への差別、仇討ちの結果の打首、そういうものでなんだか大仰に物語が組み立てられてはいるけれど、全然いい話じゃないんですよ。
いい話じゃないこと自体はいいの。
いい話だと思って作ってるんだろうなってことにゾッとするの。
安達祐実の演技は本当に良かった。それはねこチャン言い切ります。