良い映画だった。
プロミシング・ヤング・ウーマンを観て情緒がおしまいになっていたので余計にこの映画のやさしさに救われた気がする。(プロミシング・ヤング・ウーマンも名作です)
無茶なアクションで見せるのではなく、コメディタッチながらストーリーで引き込んでくるものがあり、主人公には感情移入しながら観ていました。
イ・ミランがすごくイイ女っぷりを醸し出していて、表現し難いのだけど、スラッとした美女や若く儚げな少女とは異なる良さが確実にあった。
強く心熱い女特有の美しさというか。
「甘くない女たち」などで見せた豪快なところもあるけどやさしいオンマ…というキャラクターをここでも演じているが、やさしさより豪快さと強い心が勝っている。
捜査の展開でコメディっぽさを出しつつ、下駄を履いていることに気づいていない男社会へのカウンターも強烈で小気味良い。