もちもち

メイズ・ランナーのもちもちのネタバレレビュー・内容・結末

メイズ・ランナー(2013年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

記憶を失った少年トーマスは謎のボックスに入った状態である場所に送り込まれる。そこは周囲を巨大な迷路に囲まれた小さな集落。毎月ボックスによって新入りと物資が送り込まれてくるその場所で、同じく記憶を失った少年達がコミュニティを形成して生活していた。トーマスは夜の間に閉じてかたちを変える迷路を攻略し脱出を目指す。SFミステリー小説を映画化した3部作の1作目。巨大な迷路に囲まれた空間になんの目的があって誰が少年達を閉じ込めているのか。世界観と設定は結構好きな雰囲気。設定は良いし、面白いんだけどもう少しこの設定を活かしたかたちがあったのではと思ってしまった。迷路の中に怪物がいたり、その怪物からまた謎が出てきたり、トーマスの断片的な記憶、謎の病、なぜかトーマスのことを知る新入りの少女テレサ等々、面白い要素はたくさんあり、ほとんどが集落でのシーンなのに飽きずに見られるのはすごいけど、迷路を攻略するのは意外とあっさりなのが残念。怪物に追われるモンスターパニックの要素が強く、謎解き的な要素があまりない。そこを期待してた分ちょっとがっかりしてしまった。ただそれなりに面白いし、謎が謎を呼ぶ展開に引き込まれる。迷路を出た先には何があるのか、なぜ少年達は記憶を消され閉じ込められていたのか、ラストで少しだけ分かるものの、謎を残したかたちで終わる。3部作の1作目としては上々の出来。
もちもち

もちもち