雪洞

メイズ・ランナーの雪洞のレビュー・感想・評価

メイズ・ランナー(2013年製作の映画)
3.3
(あらすじ的な何か)
目が覚めたら貨物用エレベーターの中。
エレベーターは動き続けており、どこかへとぐんぐん上がっていく。他の荷物と共に運ばれる主人公はやがて、外へ辿り着いた。男たちがエレベーターの扉を開け、主人公と荷物を出していく。

この場所のリーダーによると、定期的に荷物と人が運ばれてくるという。運ばれてきた人には記憶がなく、思い出しても名前ぐらい。

掟は三つ。
・ここに住む人を仲間として一緒に過ごすこと。
・仲間を傷つけないこと。
・そして“メイズ”に入らないこと。

来た当初からメイズに関心を寄せる主人公。次第にこのメイズを起点に物語が動いていく。

(感想)
主人公がエレベーターで運ばれていくシーンから始まり、これから何が始まるのかというワクワクがたっぷり。入り方は意味深でとても良かったと思う。
ただ、メイズにたどり着いてからは、どこか展開が読みやすかった。
エレベーターという現代的な機械があるというのにもかかわらず、メイズでは自給自足の生活。
そのギャップが、今までに見てきたありとあらゆる近未来映画を彷彿させた。

意味深な伏線が多く、期待が高まるが、結果として大した理由ではなく、回収された感がない。
男しかいないメイズに後半で出てくるヒロインの影の薄さ。
ヒーローとくっつけたいという感はあるが、大した要素もない。

世界観はとても面白くてワクワクさせられるというのに、キャラクターの行く末がどれもこれもありきたりすぎる。
よくあるパターンすぎて人が死んでも感情移入出来ず、「だと思った」で済まされてしまう。

必死にゴールまでたどり着き、外の世界に出た後の展開は、「バイオハザード」としか言えない。
バイオハザードを見たことのある人は、バイオハザードパターンね。、と言いたくなる気がする。
雪洞

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