たき

サムライフのたきのレビュー・感想・評価

サムライフ(2014年製作の映画)
3.5
松岡茉優目当てで観ました。

多少の脚色はきっとあるんだろうけれど、そないうまくいくもんなんかい、という展開も、なんだかんだノンフィクションという魔法に納得させられてしまう。すごいな。事実は小説より奇なり。つまるところ、この世界だって、そんなに捨てたもんじゃないというところか。

夢をみなければ生きられないというところは百歩譲ったとしても、往々にしてひとは、分不相応にも、他人の夢を、自分の夢にしてしまうことが多々あるのですよね。
それはいたしかたない。いつもの、あれですよ。五十音の最初の二文字。あやつがこの世に幅を利かせている限り、逃れ得ぬ運命のようなものでして。
とはいえ自分のことすらままならない世知辛いこの世の中。どだい無理な相談なのですよね。とにかくおもしろいくらいに届かない。どうしたって信じてもらえない。
それもそのはず、自分自身さえ信じられないのに、他人を信じられるはずがないのですよね。

信じて裏切られて、何度へこたれても、それでもこっからだ、と立ち上がることができるかどうか。

それが足りなかったんだよな、とつくづく思うのです。
信じてもらえないことで、逆に自分も信じきることができなかった。
信じざるをえないくらいの熱量が、結局のところ自分にはなかったというおはなしな(検閲)

もう8年も前のおはなしなのに、松岡茉優も岸井ゆきのも、今とまったく同じ顔面をしています。喰いましたねきっと。人魚の肉とか。←誰も知らないからな。

松岡茉優を筆頭に、どうしたことか、出てくる女子出てくる女子みんな美人さんしかいません。子役も含めて徹底されています。いやただひとことお礼を言いたかっただけです。ありがとうございました。
たき

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