KnightsofOdessa

ジミー、野を駆ける伝説のKnightsofOdessaのレビュー・感想・評価

ジミー、野を駆ける伝説(2014年製作の映画)
2.5
[] 50点

2014年カンヌ映画祭コンペ部門選出作品。ケン・ローチの12回目の選出作品。アイルランド内戦でアメリカに渡っていた元活動家ジミーが10年ぶりに故郷に帰ってくるという、まさに『麦の穂をゆらす風』の続編みたいな映画。渡米前、彼は地元で集会所を開いており、帰国後もその役割を担ってくれと懇願されるが、すぐに頭カチコチ聖職者に目を付けられて云々。コミュニティの中心地となる集会所の経営は最新作『The Old Oak』にも通じるものがあるけど、物質としてのホールではなく概念としてのホールに興味の中心があるようで、ホールそのものに魅力を感じられなかった。そりゃいつもの通り分かりやすい悪役として教会や政府側の人間を置いているのだが、それに対するジミー側の仲間たちが地に足付いてない感じがして、全体の印象も薄かった。あと、有名になる前のアンドリュー・スコットとアシュリン・フランチョージが登場していた。今更だけど、最近のケン・ローチって全部一緒だね、昔のもそうなのかもしれないけど。
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