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エージェント・ウルトラのkotchanのレビュー・感想・評価

エージェント・ウルトラ(2015年製作の映画)
2.5
"冴えないコンビニ店員は
実は殺人マシーンだった"

この系統の作品は大好物でして、
『ボーン・アイデンティティー』
『ジョン・ウィック』
『ヘッドショット』
『96時間』
『沈黙の戦艦』
『暴走特急』
『ドライヴ』
『ランボー』
『アジョシ』などなど
他にもたくさんありますが、どちらかと言えばシリアス寄りな作品が多い気がする。

今作は予告編で気になっていた作品でして、その中で目を引いたのがコメディ色が強めだったこと。シリアスになりがちな系統の作品を「コメディ寄りに仕上げたらどうなるのか?」は楽しみだった。
先日観た『グランド・イリュージョン』のジェシー・アイゼンバーグが僕的にはかなり気に入っているのもあり、ヒロインのクリステン・スチュワートをあまりよく知らないから良い機会だというのもあっての初鑑賞。

設定や構成からすると『ボーン・アイデンティティー』に近いのだけど…
(~_~;)ウ-ン
もっと濃い目のコメディを期待していたのだけどそこまで振り切れずなんとも消化不良。
主人公マイク(ジェシー)と恋人フィービー(クリステン)の愛がしっかり伝わるラブコメ感は良いんだけど、マイクが自嘲気味に言うほどバカップルでもないのが惜しい。2人とももっとお馬鹿さんでクレイジーでふざけていても良かったし、それくらい振り切れているからこそ小ネタが活きてくるわけで、ノリが中途半端だとうまく乗り切れずに醒めてしまう。
覚醒したマイクがめちゃくちゃ強いとも思えないし何よりも敵が弱すぎ。ところどころで盛り上がるのも確かなんだけど、単発で長続きしないからのめり込めない。
クライマックスのバトルなんて場所がホームセンターだからまんま『イコライザー』だし、ジェシー・アイゼンバーグのアクションに迫力やキレ、凄みのようなものがあまり感じられないから物足りない。
何もかもが中途半端で残念。コメディ色をもっと強く押し出してほしかったし、キャストの魅力を引き出すアイデアや工夫も必要だったと思う。

エンドクレジットのアニメーションが一番面白かった(これが一番残念 笑)。ゴリラになったマイクが敵を次々に倒していく短いアニメーションなのだけど、暴れっぷりが豪快で残虐で爽快!
これだよ、これっ!
観たかったのはこういうのっ!
これこそウルトラ!(意味不明)
これでこそR-15+指定!
これを本編でやってほしかったんだよねぇ(´Д` )
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