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Mommy/マミーのAPのレビュー・感想・評価

Mommy/マミー(2014年製作の映画)
3.8
話の内容は正直好みでないです、不得意なやつ。でも素晴らしいと思いました。
不得意な映画やのに最後まで没入したし、ここまでポジティブな気持ちで観終えるとは。自分でも驚いとる。

初めてのドラン監督作品、多くのファンがいるのも納得ですコレ(偶然にも本作がファン人気で一位だったみたい)。

こんな言い方最低やと思うけどかなり救いようがない。はっきり申しますが制御不能やないですか。揉めてばかりで感情が表に出すぎだろ。無知で恐縮ですがADHDってこんな重いんですか?おまけに愛着障害って、そんな病気あるんですか。ちょっとやりすぎでは。

ただこういう方って異常な優しさを見せるときがあるんよね。本作で言う母へのサプライズパーティーとか。
都合よすぎる考え方やけど、怖い面があるからなおさら優しく見えるわけで。人間がギャップに惹かれるってこういうことか??考えさせられるなぁ。

オカンとカイラと3人で撮った写真、それをプリントして部屋に貼って眺める場面。ここがとても良い。冒頭のスティーヴが家族写真を眺める場面、ここが一層際立つ。

カラオケバーでの一連の流れ強烈すぎた。スティーヴの顔アップと視線が繰り返される構図が刺さる。役者も相当しんどいだろな、演じるだけで無茶苦茶疲れそう。

そして本作の強い特徴、1:1のスクリーンサイズ。小さいサイズにすることにどんな意図・効果があるか考えながら観てましたがそういうことですか!!
なんというか"ラ・ラ・ランド"のエピローグ的演出。音楽もすさまじい。
ここ以降、辛い場面はより画面が小さく見えるのすごい。本当にしんどい映画やのに感動してしまう。

全くもって言葉で説明できない画的センスの塊。吸い切ってるのに灰が一つも落ちてないタバコなんて見たことないが。

カイラがブチ切れたときだけうるさい音楽が聞こえなくなる演出も鳥肌モノ(関係ないけどカイラの目と眉がめちゃくちゃエミリア・クラーク)。

"ジョン・F・ドノヴァンの死と生"の観たさはもちろんやけど、スティーヴスティーヴ聞いてたら"ワンダーウーマン"観たくなりました。