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セイント・モード/狂信のAPのレビュー・感想・評価

セイント・モード/狂信(2019年製作の映画)
4.0
「ラストがすごい」という前情報だけで観た。この終わり方はビックリだわ。思わず酷すぎて笑ってしまった。とはいえこの手の映画でこの終わり方は完璧と言っても良いかもしれん…。最高です。

"セイント・モード"というタイトルの映画にモードという名の主人公、聖人モード、すごく意味深。とは思いつつ看護に行ったらなんかヤバそうな家主が出てくるからそういう展開かと思っていたらやっぱりそんなことはなく、ただただモードに興味津々になる話(くどい)。

「神に出会った」やら「精神世界の高みを目指す」やらずっと言っとるし、身体の中に何かがいるかのような仕草するし、元同僚には看護師をしていることに驚かれるし、なんかセルフ火傷するし、そもそも血まみれの冒頭がおかしい。でもモードが悪い奴には見えんのも面白い。

とか言ってたら割と早い段階で展開あり。ここで半分、想像以上にペースが早くてそこも高評価。

ここから後半の自暴自棄加減というか自分探しタイムというか「忠実な下僕」としての動きが何とも悲しい。親なら見ていられない。

少しずつ意外性がなくなってきて「前半が面白かったなぁ」と思いながらラストを迎えたものの、冒頭書いた通り大満足。あまりにも分かりやすすぎる1秒たまらん。

全体通して何が良かったって宗教要素ゴリゴリなのにどのような状況なのかが分かりやすい。上手く説明できんけど口に出してくれているからかな。宗教モノで楽しめたので高評価。良いもの(?)を観た。
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