どういう思考回路をしていたらこんな邦題がつけられるのか。
こんな暴力的で騒々しいブラックコメディなのに、
「人生には究極とも言える選択を迫られる瞬間がある。
選んだ道が間違っていたら、『あぁ、あの時もうひとつの道を選んでいれば…』と
誰もが思うであろう。この物語は、間違えた道を選んでしまった人々が
一度だけ押すことができる”人生スイッチ”というものを手に入れ、
もうひとつの道を選んでいたとしたら…なストーリー」みたいな、
『打ち上げ花火、下から見るか？横から見るか？』的な映画かと思って観たのに、
全然違くてびっくりした。
とはいえ、これはこれでなかなか面白かった。
暴力と復讐がテーマのオムニバス形式の作品で、
アカデミー賞外国語映画賞にもノミネートされた映画だ。
「世にも奇妙な物語」も、確か毎回テーマがあって、
そのテーマに沿って2時間くらいの放送の中で
いくつかのストーリーが語られていたが、まさしくそんな感じの作品。
それにしても復讐の仕方というか、そもそものきっかけがそれぞれ面白くてとても良い。
ネタバレになるので書けないのが残念だが、
設定も舞台も全部違っており、どれもよく考えられている。
というか、人間ってこんなにも復讐されるようなことをして、
復讐されて、最終的には力に訴えるのだなぁと関心までした。
6つのお話で構成されているので、一気に観ると若干の長さを感じるが、
結構掘り出し物な映画でした。
それにしてもこの邦題はないわ。
