ひさかた

アメリカン・スナイパーのひさかたのレビュー・感想・評価

アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)
4.5
守るべきものはどこにあるのか。

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祖国を守りたい、祖国に貢献したいということが始まりだった。番犬になりたかったのだ。幸いにも才能があったようで、伝説と呼ばれ慕われるようになってきた。間違いなく、俺は番犬でいられているはずだ。

その間に、新しい家族ができた。愛しい我が妻、かわいい子どもたち。国家だけではなく、家族の番犬としてもいなければならない。いや、国を守ることが回り回って家族を守ることとなるはずなのだ。

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こういった類の映画を観るたびに、実話だと知って胸が苦しくなりやるせなさを感じます。
幸いにも平和で武力行使が比較的少ない国に生まれ、自分のことだけを心配して生きていられますが、1歩外に出れば(もちろん日本も静かな争いはありますが)生き死にが日常である光景もまだたくさんある。
しかし、それによって守られた景色が多くあるということもまた事実。
軍人である前に父親であり、ひとりの男の人生である。そんな当たり前のことを考えさせられる名作でした。
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