けーはち

アメリカン・スナイパーのけーはちのレビュー・感想・評価

アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)
3.3
SEALs史上最多160人を仕留めた狙撃手クリス・カイルを主人公とした戦争映画。PTSDで本国の日常に溶け込めず仲間のため戦場に舞い戻るとか家族と不和になるとかベトナム戦争映画で度々描かれた御約束展開を基調に対テロ戦の過酷さと人間再生劇を描く……という映画の中身以上に、原作は本人の手記であり、つまり大まかには実話(主演ブラッドリー・クーパーは確かにイケメンだけど、本人はより筋肉質な男前で映画映えもしそう。あの字幕で処理された衝撃の結末が無ければ本人出演で良かったんじゃないか)という事実にビックリ!

人間を「羊🐏」「狼🐺」「牧羊犬🐕」に例えるくだりで「牧羊犬」とは主人公クリスに代表される家族を守る強い男を表すイーストウッド節だが、テロリストの子供を殺してPTSDでふさぎ込んでいる彼が本物のワンちゃん🐕を殺しかける一幕があり、誰が「狼」か分からなくなる強いアメリカの暴走を暗示しているようにも思え印象的。