nagaoKAshunPEi

フレンチアルプスで起きたことのnagaoKAshunPEiのレビュー・感想・評価

4.0
現実では絶対には味わいたくない修羅場の応酬。
映画だからこそな気まずい空気感に、終始口元緩みっぱなしな2時間でした。

同じような夫婦崩壊もので『ゴーン・ガール』は、より作劇的というか編集もさることながら、作りがとてもフィクション的だったと思う。
それに対して、今作は長回しが効いていて、よりリアルな現実感が出ているのと、引きの画になったときにこちらが第三者目線になれる緩急つけた演出で、2時間全く飽きなかった。

あと、音楽の使い方がめちゃくちゃ絶妙というか、雪山であったり、夫婦間の均衡であったりと何かが崩れるタイミングで記号的に使われていて、すごく考えられているなぁと思った。
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