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アデライン、100年目の恋のGreenTのレビュー・感想・評価

アデライン、100年目の恋(2015年製作の映画)
1.5
この女は仕事から帰ってくると、犬に餌を上げてさっさと出かけてしまう。チャイナ・カフェでお茶しながら読書をする暇はあっても、犬と遊んだり散歩をしたりするシーンはない。おまけに犬を家に残したまま外泊したりする。

とか思っていたら、犬が動けなくなってて、腎臓が悪くなっていると言われる。毎年検診に連れて行っていたら、腎臓が悪いのは早期発見できるし、毎日見ていれば具合が悪くなっているのがわかるだろう?動けなくなるまで気が付かなかったというのは、相当なネグレクトと言わざるを得ない。

しかも、安楽死させて、悲しんでいる。ほとんどかまってもあげなかったのに、何が悲しいのだ?「うちに帰ってきたとき、待っていてくれる人がいないのはさみしい」ってか?いつも待たされてばかりの犬は、さぞ退屈して寂しかったことだろうよ。

この男もすごい設定だ。エレベーターを無理くり開けて入って来る。女が失礼にならないようにやんわりと、しかしキッパリと「あなたに興味はない」って言っているのに、グズグズとその場を立ち去らないばかりか、タクシーを止めようとする。この時点でかなり怖いが、職場にまで来て、「俺とデートしなかったら、寄付はしない」という。これはセクハラではないのか?

あんだけ拒絶されてもゴリ押ししてくるヤツだなあ~と思っていたら、なるほど、金持ちだからか。

とか思いましたが、この辺までは興味を持って観ていました。女性の設定が面白いなと思っていたので、これにどういうオチをつけるのか、純粋に興味がありました。アデライン役は、キャサリン・ヘイゲルやナタリー・ポートマンがオファーされていて、ブレイク・ライブリーは最初のチョイスじゃなかったらしいですが、トラディショナルな美人でハマり役だと思った。ユーモアゼロ!で全く面白みのないキャラだなあとは思ったけど「この人、おばあさんなんだ!」と思えばそれも納得できる。

そもそもおとぎ話なんだから、細かい設定はどーでもいいんだろう、これからメロメロなメロドラマになって、最後は大団円で終わるのだろう、と思ていたのですが・・・・・


ネタバレになってしまうので、続きはコメント欄で!
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