Takako

めぐり逢わせのお弁当のTakakoのネタバレレビュー・内容・結末

めぐり逢わせのお弁当(2013年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

インドは家庭で作った弁当を配達するらしい。
は?なぜに?と思ったら人口過密が半端ないので郊外に住む人達は早朝に出発して出勤し、それに間に合わせるためにはさらに早く弁当を作る必要があるから。加えてインドでは食事はできるだけ温かい状態で食べるべしという考えがあるのだそう。
だから、出勤した人々の元へは家庭で昼前に作った弁当が配達されるのだと。
ほえー。一つ賢くなったわ。

で、このインドの弁当配達システムというのは間違いが起こる確率が1600万分の1だというわけでその仕組が研究対象とかになったほど。

今回の映画はそんな弁当配達システムで届け間違いが起きて、それがきっかけで弁当内に手紙を忍ばせて文通する、と。

料理を作ってもらっても関心を示さず感謝もしなければ会話もほとんどしない夫と生活する主婦さんが弁当をめちゃくちゃキレイに食べてもらえていて喜んでるところから「わかるぅ~」と感情移入してしまった。

そっからは色んな所で自分にかぶるものがあって、見入ってしまった。

インドの弁当配達システムは緻密でエラーはほとんどないけれど、ちょっとした事でめぐり逢った。でも、その後はお互いの気持ちも含めてドンピシャでめぐり逢いまくる事もなく。

最初、おじさん側は孤独ぽかったのになんだか周囲との繋がりが築けてて、主婦側は孤独が強調されてしまってちょっと辛い。
センチメンタルな映画でございました。
Takako

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