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悪童日記のmisqのレビュー・感想・評価

悪童日記(2013年製作の映画)
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あまりにも純粋すぎる、無垢なものが精神的にも肉体的にも叩きのめされるとこうまで極端なことをしでかす、という感じで良かった、戦争はクソ!!


おばあちゃんとは最後には絆が生まれていたけど、でも彼女だって彼らのことを深く損ったからね


「友達」の将校だって、劇中はっきりとした描写はないけど絶対彼らを「そういう対象」として扱ってたんじゃん、あからさまに愛人っぽい美青年侍らせちゃってさ


例に漏れず私も最後「エッなんでだよ、これから2人でがんばれよ」と思ったけど


でも仕方ない、これは彼らにとって、母親に最後に言われた「強くならなきゃダメ」を達成する訓練の集大成だから


彼らにとっての母親はもうここでストップしてるんですね
さんざん辛い目に遭った後で、他の男とその男との間の子供まで連れてノコノコ現れた女は彼らにとってなんの意味もないですよ


父親が長い間姿を現さなかったのは捕虜になっていたからで、全く父親に非はないのにもうそんなことはどうでもいいくらい2人の中ではやらなきゃいけないことが固まっていたんですね


お互いを引き離されるのがいちばん辛いから、いちばん辛いことを完遂させて強くならなきゃいけなかったんですよね


ほんとうに痛々しいくらい純粋な物語でした
2人は実はすごく優しい子どもたちなのが余計にグッときましたね
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