叡福寺清子

ガンズ&ゴールドの叡福寺清子のレビュー・感想・評価

ガンズ&ゴールド(2014年製作の映画)
3.3
佳作オーヴァーロードの監督による初長編作ってことで慌てての視聴でございました.こんばんわ三遊亭呼延灼です.
結果として,オーヴァーロードから想像される硬質な暴力はほとんど観察されませんでした.言ってしまえば,よくあるクライムアクションです.
入所したての若造が刑務所内で顔役の世話になる.代わりに先に出所してからは便宜を図る.本作の場合は脱獄の手配.その後一緒に金塊を狙った犯罪に.他作品と同様に父親の代理,女性への愛情,組織の裏切りが繰り広げられるわけです.一つ勉強になったのは金の精錬工場を襲撃し作業員に金塊を製造させる手法.これなら流通に乗る前ですから,そっちから足がつく可能性はゼロ.ウルトラマンゼロです.いいアイデアです.
その犯罪描写が右側に乗る分銅だとしたら,ブレンダンに父の面影を重ねサムとの愛情を育むホワイト君の物語は左側に乗る分銅.バランスが取れた監督の采配に感心した次第.注意深く視聴すりゃ,画面に占めるブレンダンとホワイト君の面積や目線などの技巧を使って,二人の立場が変化するのがわかるように導いているのが確認できるんでしょう.たぶん.そーゆーのがわかるようになるとあたしのレビューも,かっこよくなるって寸法でげしょう.
にしてもアリシア・ヴィキャンデルの存在感はパネェっすね,姐さん.本作では組織のボスに囲われている女性を担当しておりますが,薄幸そうと同時に狡さを併せ持ち,最後までヤキモチさせるサムさんは印象に残ります.いい女優でゲスねぇ.
まぁいい女具合では,かれんさんの足元にも及びませんけど.あ,かれんさん,今度電車のトイレで姦りませんか!ってグーはやめて,顔にグーは.いちおあたしも舞台に・・・フゴォ!!!