期待値よりは下だったけど、、、
イメージとしては、スーダンの難民がアメリカでカルチャーギャップに困りながらも、頑張る話かなと思っていたんです。
そのカルチャーギャップをどう見せるのかとか、そこを期待していたんですが。
割と社会派というか。
お涙系に最後突入したので、うーん。
いや、それはそれで良いんですけど。
全体的に要らないところを残して、必要なところを描いていないような気がしました。
冒頭。
個人的にはいきなりヘリコプター襲撃でも良かった気がします。
何故なら、その後割と長めの尺を使って難民キャンプまで行くので。
その道中で仲間同士の関係性を描けるので。
例えば。
かくれんぼをしていて、爆撃の音で隠れてた子供達が驚いて顔を出すとか。
逃亡シーン。
後で、伏線的にこの逃亡シーンを活かそうとしてるのは分かる。
ただ、それを見るまでは冒頭の逃亡のシーン長いなと感じてしまったのも事実。
川を渡るシーンとかは三途の川を象徴していたり、チーフの決断力を見せたり、宗教的っていうんですかね。
モーセの川の話とかを絡めていて良かった。
で、アメリカへ。
カルチャーギャップというか、何も知らないロストボーイズ達の姿を描くパート。
エスカレーターを降りるときのビックリした感じとか。
マクドナルドとか。
電話とか。
もう、全てが初めてのことで。
欲を言えば、もう少しこのパートを長くして欲しかった。
そして、コメディーっぽく演出して欲しかったかな。
笑っちゃいけないんですけどね。
観客側が何も知らないロストボーイズ達を笑う中で、彼らの純粋さを知り、自分達がいかに満たされた生活を日々送っているかを知る。
そうした方が、グッと観客に与える印象が大きいような気がするんです。
笑ってゴメン!って。
仕事の話も、もっと葛藤を与えるべきだったかなー。
割とすぐ順応した印象。
賞味期限切れの食材を与えるシーンは良かったんですが。
それ以外は特に。。。
印象に残るシーンが無かった。
テトの話をずっと引きずっているので、こいつらまだその話してるのか?と思ってしまう。
それより、妹のことだろ??って。
その妹話は、あっという間に解決。
彼らが解決すべき問題として、妹を切り離したんじゃないの?
その目標に向かって、ロストボーイズが頑張るんじゃないの?
あの、女性が解決するなら、妹を切り離した意味がわからん。
あっ、妹を連れ戻すことが、女性の成長の象徴としても。
視点がずれすぎてて、何で成長したのか分からない。
そして、唐突なテトからの手紙。
第二幕と第三幕の繋がりが無さすぎる。
タイトルのグッドライもここだけ。
いや、このシーンは良かったんですけどね。
問題は、主人公が誰かっていう話かと。
仕事を与えるアメリカ人の女性なのか、それともロストボーイズなのか。
視点がずれすぎているので、話がトントン拍子で進んでいく印象。
アメリカ人女性なら、冒頭の逃亡シーンは要らない。
むしろ、空港で迎えに行くところからで良い。
そして、ロストボーイズのことを知る内に成長していく物語にすべき。
ロストボーイズが主人公なら、妹の話は彼ら自身が解決すべき。
利己的に生きる私達と、他者を思いやるロストボーイズのギャップを描くなら、あの労働局⁇の女性は最初は利己的な人間であるべきかと。
スーダンの難民問題を扱っているので社会的な意義がある作品ではあると思う。
そして、シリア難民の問題がある中で、日本人としても考えるべき内容の作品ではある。
ただ、映画としての見せ方は正直上手くないなと思った。
まぁ、脚本家の人もこれが初めてみたいですし。監督も二作目?みたいですし。
今後に期待か。
でも、クリードの監督の人は二作目であれだけ良い作品作ったけどね〜。